医療法人恭青会の医療関係者向け情報メール
電子版 慈育19号

近頃は肌寒さを感じる朝もありますが、ご体調を崩されてはおりませんか。

今回は「小児の近視抑制」についてのお話をさせていただきます。

医療法人恭青会
理事長 生野 恭司
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小児の近視抑制

一言で小児の近視抑制といっても、語り出すと本1冊分の分量になってしまうため、ここでは小児期に近視抑制をする意義についてお話ししていきます。
今では低濃度アトロピン、オルソケラトロジー、多焦点コンタクトレンズなど治療法も多彩になってきました 。
私が小学生だった40年ほど前は、学校で眼鏡をかけている子供はクラスで多くありませんでした。ところが近年は近視になる子供が40年前に比べて増えており、様々な問題が起こっています。
その問題の一つとして、近視になる子供の低年齢化です。
昔は幼稚園で眼鏡をかける子供は弱視治療などを除き皆無でした。
しかし最近では、近視の眼鏡をかける子供が出てきています。
昔は本を読むことが最大の近視の原因でしたが、幼稚園や小学校の低学年の時期では本を読む機会が少ないため、近視になる子供が少なかったのかもしれません。
しかし、今ではスマホなどデジタルデバイスに低年齢から接することにより、低年齢で近視が発生するようになっています。
低年齢で近視が始まると近視の進行速度が速くなるほか、将来的な近視度数は間違いなく進行し、大人になると強度の近視になる可能性が高くなります。
例えば近視が始まった時期が幼稚園と高校生では、年齢的な蓄積の差はありますが、その進行速度が随分と違う場合があります。
したがって、低年齢で近視が始まると、強度近視の抑制治療が必要となります。
近視が完全に治ったり予防できる事はないため、海外では「近視治療」ではなく「近視コントロール」と呼ばれています。
従来は、近視になるとメガネやコンタクトをすることで矯正ができることから、病気の域に入らないのではないかという意見もありました。しかし、病的でなくとも近視は将来の網膜などの病気になることも考え、小さいうちにできるだけ近視を抑制することが大切です。
次号以降については、近視の治療法や問題点についてお話ししていきます。

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